元島根県民のお部屋

島根県の近代建築・近代化遺産と、路面モジュールのブログ

旧崎小学校(海士町崎)

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隠岐島前の中ノ島、海士町の崎地区に残る戦前派の木造校舎です。

旧崎小学校は明治6年に開校し、昭和58年に閉校。現在残る校舎は昭和7年の築です。
廃校後、正面玄関からみて右側部分、校舎の5分の2程が解体され、
残された校舎は地域の民俗資料の収蔵施設として活用されてきました。

平成20年には大改修を行い、地域の交流施設としてきれいに生まれ変わったことにより、
平成25年に第21回しまね景観賞の優秀賞を受賞しました。

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入母屋のどっしりした建物です。マークは校章でしょうか。

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平成20年に改修された部分にはテラスが設けられています。

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平成20年の改修以前、木の部分は白っぽいペンキで塗られていたようですが、
改修により黒っぽい板壁になりました。

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青空に石州瓦が映えますね。

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玄関部分です。
玄関は校舎中央(やや右より)に設けられていました。
廃校後に玄関から右側半分の校舎が解体されています。

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玄関はすぐに扉があるのではなく、まず土間です。
昭和7年築なのに今一つ近代的ではありません。

玄関の土間に民具が置いてありましたので、
まだ資料館としての機能も残っているのかもしれません。

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矢印の部分のデザインにご注目。

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こちらはお隣の西ノ島の美田小学校の玄関です。

矢印の部分(建築用語わからず)のデザインが、
西ノ島の美田小学校玄関にどことなく似ているような気がします。
関係性はあるのでしょうか。

美田小学校の建築は大正14年ですから、崎小学校より7年先に建てられております。
両建物共、設計・施工は不明ですが、狭い島前のこと、
美田小学校の建築に携わった人が、7年後に、崎小学校の仕事をして、
意匠が似てしまったという可能性はあるかもしれません。

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玄関脇のカイズカイブキの大木が象徴的ですね。
現役当時のままでしょうか、国旗掲揚塔も残っています。


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学校は崎集落の後の高台に位置しています。
この画像の奥の方に校門が残っていました。

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校門から学校を眺めます。小さな学校ですが校庭は広く感じます。

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校門から崎の集落へ下る坂道です。
かつては子供たちがこの坂道を歩いていたのでしょう。

軽自動車ならなんとか走れそうでギリギリ走れないであろう程度の幅しかなく、けっこうな急坂です。
後年の新設なのか、敷地の反対側にも校門があり、
こちらは町道に直結しているので車でもたやすく学校敷地内に入ることができます。

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木造校舎には青空がよく似合います。

【撮影】 
平成26年9月

【参考文献】
島根県近代化遺産(建造物等)総合調査報告書  平成14年  島根県教育委員会
しまね景観賞HP


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  1. 2014/11/30(日) 01:45:24|
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