元島根県民のお部屋

島根県の近代建築・近代化遺産と、路面モジュールのブログ

旧下山佐尋常小学校講堂(安来市広瀬町下山佐)

CIMG9889.jpg
広瀬町下山佐の集落に、写真のような古そうな建物を見つけました。
タイトルで結論が出ているのですが、
かつてこの地にあった下山佐小学校の旧講堂のようです。

img014.jpg
山陰新聞昭和9年10月8日付紙面より

建物を発見した当初は、おそらく講堂の建物であろうということは予測がついたのですが、
建築年に確証が得られず、困っておりましたところ、
たまたま読んでいた昭和9年の山陰新聞に、
上記のとおり「山佐村下山佐の尋常校新築落成」という記事を見つけました。

比較
現在の姿と、新築当時の画像とを比較してみます。
オリジナルに対して現在は講堂の手前に増築があって
全体が見渡せませんが、矢印部分のデザインは一致しており、
この建物は昭和9年築の旧下山佐尋常小学校講堂で間違いなさそうです。

画像拡大
山陰新聞昭和9年10月8日紙面より写真部分を抜粋

新築当時の小学校全景です。

下山佐小学校は、明治7年に第22学区第165番学区
下山佐小学校として開校しました。

上山佐小学校の分校、簡易小学校などを経て、
明治23年に下山佐尋常小学校となっております。

当該校舎新築前は明治27年築の校舎に
明治42年、大正2年に増築を行ったものの、
建物の老朽化、児童増加による建物の狭隘化が進み、
ついに昭和9年に新築に至った・・・
と、山陰新聞に記されてありました。

その他、新聞に掲載された建物の情報を抜粋します。
総工費:九千五百円
校 舎:木造瓦葺二階建桁行十三間五歩梁行五間
講 堂:木造瓦葺洋式桁行七間梁行四間五歩
着 工:昭和九年三月八日
竣 工:昭和九年九月末日

下山佐小学校は昭和46年に上山佐小学校に統合されました。
学校の敷地は現在、何らかの工場に転用されており、
前述の通り、講堂の手前には建物が増築されています。
校舎は取り壊されているようで、別の建物が建っていました。
もう少し近いところから観察したかったのですが、
工場として活動している以上、敷地に入るわけにもいかず、
遠くから指をくわえて眺めるにとどめました。

【建物のプロフィール】
竣工当時の建物名:下山佐尋常小学校講堂
竣工:昭和9年
構造:木造
設計者:?
施工者:河合藤助

【撮影】 
平成27年4月

【参考文献】
山陰新聞 昭和9年10月8日付新聞記事
能義郡誌郷土の光 昭和12年 能義郡刊行会

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  1. 2015/07/27(月) 23:44:43|
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