元島根県民のお部屋

島根県の近代建築・近代化遺産と、路面モジュールのブログ

旧久手信用購買販売利用組合会館(高砂会館)

大田市の久手にある高砂会館です。
山陰本線の久手駅から漁港に向かって歩いていくと、
突如この塔を持った大柄な建物に出くわします。

外観はつんつるてんで装飾がなく、
戦後の建物かと一瞬疑ってしまうのですが、
しかし、塔の部分はスパニッシュ?な造形だったり、
玄関の部分には古風なアーチ窓が残っていたりと、
後年の改装の結果なのかな?と思われるところがあります。

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こんなアーチの窓が残っています。

建物には「高砂会館」とだけあり、
どうやら大田市の公民館らしいということは分るのですが、
それ以外の素性が全く分らず。

このような大きな建物がこのような小さな町にある理由といえば、
役場か教会か、教会だったら「公民館」には転用されないよなぁと思い、
この辺りは昭和29年まで久手町という町でしたので、
「旧久手町役場」で検索してみましたところ、
とあるHPにて久手の思い出話の記述の中に
「モダンな塔のある役場・・・」という一文を発見しました。

どうやら、高砂会館の前身は「旧久手町役場」ということになりそうです。


【平成25年1月追記】
久手町役場ではないかとしておりましたが、
郷土写真集「久手は真秀ろば 二十二世紀の君たちへ」に
この建物の前で撮った記念写真が掲載されているのを見つけました。

写真で見ますと元はモルタル塗りの外観であったようです。
キャプションには「久手信用組合会館」とあり、
現在「高砂会館」の切り文字がある部分に、
「無限責任久手信用購買販売利用組合」の看板が確認できます。

従って、この建物は「旧久手信用購買販売利用組合会館」とするのが適当ではないかと思います。
建築年は「島根県の近代化遺産」より、昭和9年築ということがわかります。


【平成27年6月追記】
当時の写真・設計者などについてまとめました

【参考文献】
久手は真秀ろば 二十二世紀の君たちへ(平成12年 宮脇治正)
島根県の近代化遺産(平成14年 島根県教育委員会)
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