元島根県民のお部屋

島根県の近代建築・近代化遺産と、路面モジュールのブログ

旧矢上銀行江津支店

江津の有名物件、旧矢上銀行江津支店です。
矢上銀行は明治33年に邑智郡矢上村(現在の邑南町)に設立され、
昭和16年に山陰合同銀行に買収されています。
矢上銀行関連では本店の建物が現存しており、拙ブログで紹介済みです。

江津支店2

江津支店3
建物の周囲には骨董品?が置かれています。
カラオケの看板があり、カラオケの歌声が聞こえてきました。
喫茶店かパブのような使われ方をしているのでしょうか、
現在どのような用途なのか今一つよくわかりません。


「島根県の近代化遺産」より、プロフィールを抜粋します。
昭和4年  矢上銀行江津支店として新築
昭和16年 矢上銀行が山陰合同銀行に買収され山陰合同銀行江津支店となる
昭和25年 江川橋架橋、取り付け道路が2階部分を横切る形となる
        2階より取り付け道路への出入り口を開設
昭和36年 山陰合銀江津支店が駅前に移転 
昭和38年 江津商工会議所が入居
昭和56年 商工会議所移転
        内部改造の上民間個人に売却
        江の川高校女子寮となる
昭和57年 女子寮移転
        民間個人が購入

江津支店1
建物のすぐ隣を江川橋が通っています。

現在の感覚からは、江川橋のすぐ袂、橋への取り付け道路の陰になってしまって
ずいぶんとアクセスの悪い立地に建てられているという印象を受けますが、
「島根県の近代化遺産」の解説によりますと
この場所は建築当初はこの江川橋も架橋されておらず(昭和25年架橋)、
江の川の港と江津本町とを結ぶ道の重要なポイントだったとのことでした。

が、その後の江川橋の架橋で使い勝手の悪い建物になってしまったということです。
アクセスの悪さを解消しようと、2階部分から直接江川橋に出られるように
出入り口も設置されたそうですが、すぐに使われなくなったようです。

このアクセスのしにくさから、銀行から商工会議所へと転用され、
さらに自動車の普及で使いにくさが決定的となり民間へ売却され現在に至ります。

江津支店(H15)2
H15年に撮影した写真その1。2階からの出入り口が確認できます。

江津支店(H15)1
平成15年に撮影した写真その2。
このアングルからみますと、
玄関部分は原形ではなく大分手が加えられているように見えます。
また、2階の庇部分が大分痛んでいるのがわかりますが、
平成24年の訪問時にはこの庇が補修されていました。

江津支店4
平成24年9月撮影の際には、
この取り付け部分が撤去されているのを確認しました。
取り付け部分の撤去跡です。

江津支店5
島根県建築士会江津支部のサイトでは、
江津本町にて現在も営業中の「きらく食堂」が元矢上銀行江津支店であるとしています。
この建物から、上述の建物に移転したということになるのでしょうか。
※「島根県の近代化遺産」の解説では、明治44年に江津の対岸の渡津村に支店が置かれ、
  その後大正9年に江津町の「岸通り」に移ったとあります。

【参考文献】
しまねの近代化遺産(平成14年 島根県教育委員会)
島根県建築士会江津支部HP

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  1. 2013/01/14(月) 13:33:36|
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