元島根県民のお部屋

島根県の近代建築・近代化遺産と、路面モジュールのブログ

石州水上瓦工業組合

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石見銀山のある大森地区の南側は水上町といい、
古くは聖武天皇の御代より
神饌の器に供する陶器を作っていたという記録があるそうで、
現在も石州水上瓦の産地として、瓦工場が点在しています。

「石州瓦」といいますと、漠然と浜田のあたりで作られている
という勝手な想像をしていたのですが、石見「銀山」の近くでも
瓦になりうる土が採れるというのはなんだか意外な感じがしました。

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その水上町のもともとの中心部(と思われる地区)にあるのが、
昭和10年頃の築とされる「石州水上瓦工業組合」の建物です。

「島根県の近代化遺産」では「水上瓦工業組合事務所」とされていますが、
建物の看板が「石州水上瓦工業組合」となっていますので、
拙ブログでも後者の表記とします。

DSCF8356.jpg

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建物自体は簡素な造りですが注目すべきは玄関部分、
瓦製造の組合建物だけあって大変立派な瓦が使われています。

DSCF8353.jpg
谷あいにたたずむ風景が大変好ましい建物です。


さて、当の「石州水上瓦工業組合」ですが、
大田市三十年誌によりますと次のような経緯をたどっています。

◇昭和9年  
石州瓦工業組合
◇戦時中
島根県粘土瓦統制組合
全国粘土瓦統制組合
◇昭和25年
石州水上瓦工業協同組合
◇昭和52年   
石州水上瓦協同組合


ネットで検索しますと「石州瓦工業組合」、
「石州瓦原料土開発協同組合水上事務所」など
瓦関係の組合が複数ヒットします。

このうちHPのある「石州瓦工業組合」には
この水上町地区の瓦製造会社も加盟しておりますので、
ここ20年くらいで組合の再編があって、
「石州水上瓦工業組合」は再編されてしまったのではないか?
という印象を受けます。


【参考文献】
大田市三十年誌(昭和57年 大田市教育委員会)
島根県の近代化遺産(平成14年 島根県教育委員会)

【平成24年9月撮影】
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