元島根県民のお部屋

島根県の近代建築・近代化遺産と、路面モジュールのブログ

旧雑賀幼稚園

松江市街の南に位置する雑賀町は、藩政時代には下級武士の住む町でした。
現在も整然とした町割りと細い道とが藩政時代の名残を留めています。

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さて、そんな雑賀町の中ほどに、存在感のある木造建築があります。
北辰堂という、戦前築の線香の工場ですが、
実は大正6年築の旧雑賀幼稚園の建物が奥に隠れています。

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軽自動車の後ろが旧雑賀幼稚園の建物です。

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もっと近づいてみます(敷地に入らずズームで)。

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手前の建物は線香の工場となってからの建物だそうで、
2階部分が少々変わったデザインをしているのは、
ここが線香を乾燥させるための部屋だからだそうです。

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隣の駐車場側から。

雑賀幼稚園は島根県内でも古い歴史を持つ幼稚園で、
明治21年頃、雑賀小学校の一室を借りて始められたのが起源とのこと。
その後若干の断絶がありましたが、
大正5年に元雑賀小学校の教員だった方が資材を投じて雑賀幼稚園を創立、
翌大正6年に正式に認可が下りたことによってこの建物を新築・移転したとのことです。
昭和4年に経営を松南教育会に経営を移管し、園舎も再移転しています。

従って、この建物が幼稚園として使用されたのは15年にも満たず、
その後の線香工場としての利用のほうがはるかに長いことになります。


それにしても、このような歴史的な建築物がひっそりと、
そして現役で存在しているところに松江の奥の深さを感じます。


【撮影】
平成24年9月

【参考文献】
「雑賀の今昔」 平成3年 雑賀郷土史編纂実行委員会
雑賀公民館HP
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  1. 2013/04/21(日) 23:09:54|
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