元島根県民のお部屋

島根県の近代建築・近代化遺産と、路面モジュールのブログ

旧制松江高等学校外国人宿舎(島根大学旧奥谷宿舎)

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石橋町の狭い三差路を北に進むと、古びた洋館がにゅっと現れます。
旧制松江高等学校時代に建設された、外国人教師用の宿舎の建物であります。
建築は大正13年、旧制松江高校由来の建築物としては、現存唯一の建物です。


旧制高校では語学教師として外国人教師が配置されていたそうで、
松江高校以外では弘前高校(現「外国人教師館」)、佐賀高校(現「菊楠シュライバー館」)、
福岡高校(現「九州大学西新プラザ」)の外国人宿舎が現存しています。


島根大学旧奥谷宿舎のHPによりますと、
建設当時は1号官舎(ドイツ語教師用)と2号官舎(英語教師用)と
同じデザインの建物が2棟建てられたとのことです。
2号官舎は昭和12年に火災で焼失し(焼失後英語教師はどこに住んだのでしょうか?)、
現存するのはドイツ語教師用の1号官舎ということになります。

島根大学発足以降も、官舎として利用されてきましたが、
老朽化が進んだこともあってしばらくの間は空家になっておりました。
その後、保存や解体を含めた建物の方向性の議論が行われ、
平成18年に無事保存が決定しました。

平成19年に登録有形文化財に登録、保存に向けた改修工事が始まり、
平成21年、島根大学の「サテライトミュージアム」としてオープンしました。


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平成21年、改修工事終了まぢかの姿です。

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正面から。

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改修前、平成19年の姿。

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上記とほぼ同じアングル。
改修にあたっては、失われていた官舎の門柱も復元されました。

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新旧比較その2。

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新旧比較その3。
改修前失われていた木製の手すりが復元されているのがわかります。
なぜか窓に貼られていた「タモリ倶楽部」のステッカーは残念ながら撤去。

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新旧比較その4。

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玄関周り。

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もともとは円柱があしらわれていたんですね。

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建物の左手から裏に回ることができます。

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出窓部分は台所でしょうか。

復元整備にあたっては大学OB・市民より支援金が集められ
(ブログ主も本当に僅かですが協力させていただきました)、
改修工事の費用に充てられています。

旧制松江高校の現存唯一の建物、これからも大切にしていきたいですね。
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  1. 2013/06/08(土) 12:32:28|
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