元島根県民のお部屋

島根県の近代建築・近代化遺産と、路面モジュールのブログ

杉林の観察1

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先日のブログで記しました通り、
飯能の丘陵地帯で杉林の観察をしてまいりました。

鉄道模型の世界では既に「杉の木」がさまざまのメーカーから製品として発売されていますし、
諸先輩方の自作例もたくさん発表されています。
その中で、改めて実際の杉の「林」がどのような雰囲気なのか、
林の中の植林された杉はどの様な形をしているのかなどをよく観察することで、
自身のイメージにある杉林を再現したいというのが今回の趣旨であります。

取材は飯能市と日高市の境にある高麗峠周辺の杉林です。
西武秩父線の高麗駅近くの「巾着田」から高麗峠を経て飯能市の宮沢湖や
天覧山に至るルートは、手軽なハイキングコースとして著名です。

杉林の中

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【画像1】

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【画像2】

さっそく杉林の中に入って行きます。
この地域の杉林は最近になって整備されたようで、
ブログ主の求めていた理想的な「整然と杉が並ぶ林」でした。

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【画像3】

放置された杉林の場合、枝は伸び放題で林の中がうす暗く、
下草や雑木が無秩序に生えてあまり気持ちのよいものではありませんが、
間伐や下枝をちゃんと払った整備された杉林では、森の中に適度に光が入り、
画像3のようにすっきりとした雰囲気になります。

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【画像4】

御覧の通り大分高いところまで枝が払ってあります(画像4)。
それぞれの木は必ずしも等間隔を意図して植えられている訳ではないと思いますが、
このようにして眺めますと、木の枝が払ってあり、直線的な幹の伸び方から、
あたかも杉の木が整然と植えられているように感じられます。


森の中の地面
注目すべき、杉林の地面がどのような状況なのか、という点ですが、
この地域を観察した限りではおおよそ3パターンほどに分類されるのではないかと思います。

1つは払った枝や枯葉が堆積して茶系の色調の地面です(画像5、6)。
ところどころに草や雑木が生えていますが、大体は枯葉や払った枝が重なっています。
一見して穏やかな地面に見えますが、実際には枝が複雑に重なっていて、
バランスがとりにくく、歩くのはなかなか難しいものがありました。

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【画像5】

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【画像6】

2つ目のパターンは、背の低い下草(シダの場合もあります)が
地表を覆っていて、緑系の色調が支配的なパターンです(画像7)。
下草の背の高さは場所によって異なりますが、
このくらい手入れのされている林ですと、膝くらいまでの高さが限度のようです。

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【画像7】

3つ目のパターンは前述の2パターンの中間くらいという感じでしょうか(画像8、9)。
画像8に写っていますが、同じ谷筋でも、手前はパターン1なのに、
斜面を下るとパターン2の地面に遷移するという場所も少なくありませんでした。

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【画像8】

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【画像9】

このような変化がなぜ起こるのか、専門的なことはかよくわかりませんが、
枝打ちした時期、林の整備状況、季節、日光の入り方、方角、地形、地質、
などの要素がさまざまに絡み合っているのではないかと思います。

今回は「緩やかな谷筋」しか観察しませんでしたが、
山の高さや地形などによってはもっと別の表情を見せるのではないかと思います。


杉の木の様子
次に杉の木そのものの様子について観察します。
杉林の内部の木と境界部分の木とでは枝の張り方がずいぶんと異なることが分かります。

まず、林の内部の杉の木ですが、
中央部分では大分高いところまで枝打ちがなされており、
枝と葉は木の先の部分だけにしかありません。
ちょうど伐採されて森の中ほどの木が上から下まで観察できる場所がありました(画像10、11)。

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【画像10】

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【画像11】

上記に対して杉林とそれ以外の環境との境界(川、道路、田畑etc)にある木は、
その境界に面してしている側は比較的下のほうまで枝を落とさず、
いわゆる杉の木の形をしているケースが多いように思われます(画像12)。

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【画像12】

あるいは境界部分には他の雑木が植わっていて、
外からは一見して杉林があるとはわからないような場合もありました(画像13)。

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【画像13】

画像14は那須で撮影した杉林ですが、
田んぼとの境界でもこのようにきれいに整えられた場合もあるようです。

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【画像14】


ついでに杉林を上からみるとどんな感じなのか画像を探してみましたが、
神奈川県の大山で撮った写真(大山ケーブル車内から撮影)がありました(画像15)。
こうしてみますと、三角形の形をしているのがわかります。
ただ、この杉林はかなりの急斜面ですので、地平や緩やかな斜面の場合には
もっと違う見え方をするのではないかと思いました。


16 (2)
【画像15】


以上の通り、杉林について観察をしてみました。
画像はほとんどが丘陵の緩やかな斜面における杉林でした。
これが、たとえば秩父の山の中のような急斜面であったら、
もっと違う風景が広がっているかもしれません。
あくまでも一例です。ということです。

記事が長くなってしまいましたが、
次回は地形について観察してみたいと思います。
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  1. 2013/06/22(土) 15:49:07|
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