元島根県民のお部屋

島根県の近代建築・近代化遺産と、路面モジュールのブログ

旧米子銀行母里支店(安来市伯太町西母里)

CIMG9374.jpg
旧伯太町の母里は江戸時代に母里藩の陣屋が設置された城下町です。
そのような昔の面影が残る母里の町に、
大正時代に建てられた旧米子銀行母里支店の建物が残されています。

島根県内の近代建築探しの基礎となるのが、
毎度お馴染みの「島根県近代化遺産(建造物等)総合調査報告書」で、
市町村ごとのリストが公開されています。
ところがなぜか旧伯太町はリスト掲載がなく、
近代建築については確認のできない空白地域でありました。

地域で刊行された郷土史「郷土母里」には、
母里地域の近代の歴史も詳しく記されており、
その中にこの建物が現存しているという記述を見つけたのでした。

上記「郷土母里」には米子銀行母里支店は大正9年9月に開設とありますので、
この建物も大正9年頃の建築と考えられます。

米子銀行は昭和16年に松江銀行と合併し、山陰合同銀行になります。
米子銀行母里支店も、同じく同地にあった松江銀行母里支店と統合され、
こちらの建物が山陰合同銀行母里支店となったようです。

現在も合銀の代理店として現役です。

CIMG9371.jpg
ご覧の通り全面的に新建材が貼り付けられて、元のデザインがよくわかりません。
縦長の窓や半切妻屋根から、かろうじて古い建物であることが伺えます。
かつては左側のATM部分にも窓があって、一応シンメトリーな建物だったのではないかと思います。

2階建てにしては背の高さが中途半端で、窓から屋根までの空間が空いていますので、
以前は明かり取りの窓があったのではないかとも想像してしまいます。

CIMG9372.jpg
玄関部分には、オリジナルと思われる装飾が残されています。

CIMG9399.jpg
母里はあまり知られていないのですが、
観光資源として相当なポテンシャルを持っていると思います。
街並みについては別途ご紹介したいと思います。


【撮影】 
平成26年9月

【参考文献】
郷土母里第2輯 平成16年 母里公民館・ 母里郷土誌編纂委員会





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  1. 2014/10/04(土) 22:35:24|
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