安来市赤江町に残る、旧赤江村役場の建物です。
安来市誌下巻によると昭和3年築の建物だそうです(「松江安来今昔写真帳」だと昭和4年築としています)。
赤江村は安来の西にあって、昭和29年に安来町他4村と合併するまで存続した村でした。
この建物は赤江村役場として建てられ、合併後は農協事務所、
昭和53年からは赤江公民館、平成2年に公民館が移転した後に安来市立民俗資料館となっています。
平成16年に安来市と広瀬町、伯太町が合併した際にそれぞれの自治体にあった資料館が統合され、
現在は民俗資料館の赤江民俗資料収蔵庫となっています(民俗資料館は母里に設置)。
今となってはにわかにここが「村の中心」とは思えないような、
県道から奥に入った何気ない住宅地の一角に建物があります。
木が茂りすぎていて今ひとつ建物全体が掴みにくいのが難点です。
建物はいかにもな2階建ての役場風です。
玄関部分のデザインがなかなかオシャレです。
建物左側(南側)。付属建物がいろいろと連なっていました。
収蔵庫として市が管理している建物ですから、当面は安泰でありましょう。
しかしながら、このような貴重な建物が人知れず現存していたとは。
まだまだ知られていない建物がひっそりと県内のどこかに残されているかもしれません。
【撮影】
平成26年9月
【参考文献】
安来市誌下巻 平成11年 安来市
松江・安来今昔写真帖 平成14年 郷土出版社
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- 2014/10/13(月) 12:56:35|
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