元島根県民のお部屋

島根県の近代建築・近代化遺産と、路面モジュールのブログ

後谷橋(邑南町宇都井)

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江の川は大河でありながらその両岸に平野をつくらず、
ほぼ河口まで川岸まで山が迫る地形が続いています。
このため江の川に並行して走る道路は、
どうしても急峻な崖の中間に道を開かなければならず、
未だに心細い道幅の県道が随所に残されています。

この後谷橋は、そうした心細い県道に架かる橋の一つで、
宇都井の集落から少し下流へ進んだ、
後谷川という江の川に流れ込む小さな谷川に架かる橋です。
この橋よりもう少し先へ進むと、以前ご紹介した角谷橋です。

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ご覧の通り、中間橋脚のないシンプルな桁橋です。

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上流側の親柱と欄干。大変シンプルな作りです。

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下流側。灌木でわかりませんが、画像正面の地形の開けているあたりが江の川です。

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コンクリート製の欄干は、縁取りがされていて、辛うじて戦前のRC橋の面目を保っています。

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親柱はほぼコンクリートの「箱」です。

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不明瞭ながら竣工年が記されています。

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上の画像の拡大。「昭和」と「竣功」は読めますが。。。

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こちらは角谷橋の銘板の拡大。
なんだか字跡が似ています。

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後谷橋の銘板と角谷橋の銘板とを並べてみて、後谷橋の文字が解読できないか試みます。
「昭和十一年十一月竣功」と読めるような気がするのですがいかがなものでしょうか。


この銘板がなぜこれほどまでに読みにくいか。
元々は金属製のプレートが埋め込まれていたのではないかと思います。

以前ご紹介した益田市の須郷田橋では、地元の郷土史に、
戦時中の金属回収で橋銘板を撤去した旨記載がありました。
この橋でも同様のことが行われたのではないでしょうか。

金属製のプレートの跡にコンクリートを流し込み、
半乾きの状態のところで引っ掻いて文字を刻んだのではないでしょうか?



【橋の諸元】
橋名:宝来橋
竣工:昭和11年?
形式:RC桁橋
所在地:邑南町宇都井
川:後谷川
道路:県道294号

【撮影】 
平成24年9月
平成26年4月(雨に濡れている方の画像)

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