元島根県民のお部屋

島根県の近代建築・近代化遺産と、路面モジュールのブログ

旧高浜医院(出雲市大社町)

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平成19年の暮れ、大社の町の路地を歩いていたら
目の前に突如洋館が出現し、びっくりしました。

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アーチの装飾がついた玄関。
土地柄、庇などを付けたほうがよいような気がしますが、いきなり玄関です。

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かなり大柄な洋館です。1階部分はコンクリートかモルタルで
下見板張りを再現したようなデザインで、2階部分はモルタルの吹きつけ風です。
側面からみると本体は木造のようにも思われます。


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建物の西側は駐車場となっていますが、
何か建物が連続していたような痕跡があります。

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門柱も残されております。
洋館に並んで和館があったのではないかと推察されます。

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なんの建物だかわからないままに月日は過ぎ、平成25年に再訪しました。
玄関部分に植わっていた木が切られてすっきりし、
建物の全体がわかるようになりました。

カーテンなどがボロボロで人が住んでいるようには思えませんが、
木の手入れがされているということは、ある程度管理はされているようです。

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かなり大柄な建物で、木造サッシのデザインも凝っています。
建物の大きさに比べ、玄関部分がやや小さくバランスが悪いようにも思われます。

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木製のサッシが素敵です。

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かなり存在感のある建物ですが、あまり情報がありません。
「島根県の近代化遺産」リストに、
昭和5年築の「元高浜医院(杵築警察署)」という記載があります。

昭和53年の善隣の住宅地図をみると、
まさにこの建物の位置に「高浜」という名前がありますので、
この建物は、高浜医院だった建物であっているのではないかと思われます。

すでに昭和53年の住宅地図には「医院」の表記がありませんでしたので、
医院を廃業してからかなりの年月が経過しているものと思われます。

そして、リストで「元高浜医院(杵築警察署)」という表記、
医院と書いておきながらカッコ書きで「警察署」って
どういうことだよという話なのですが、
大社地区の歴史を研究している「大社史話会」が発刊した
「大社の史話 第142号」に、「さよなら大社警察署」という記事がありまして
(大社警察署が平成17年に廃止されたことを受けての記事です)、
ここに、『大社警察署が昭和30年2月に失火により焼失し、
昭和31年5月に新築された』という旨の記述がありました。

推察ですが、火事で焼け落ち、新築されるまでの1年強の間、
この建物が大社警察署の仮庁舎として利用されたということなのではないでしょうか。


【撮影】 
平成19年12月
平成25年9月

【参考文献】
島根県近代化遺産(建造物等)総合調査報告書  平成14年  島根県教育委員会
大社の史話142号  平成17年 大社史話会
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