元島根県民のお部屋

島根県の近代建築・近代化遺産と、路面モジュールのブログ

旧上田所郵便局(邑南町上田所)

国道261号線を走っていたら、
上田所の集落に洋風建築を見つけました。

1
こんな具合に。

2
近づいてみると、縦長窓の洋風建築ではないですか!?

3
国道から細道を下ると建物の前まで。

4
下見板張りに縦長の窓。

5
建物の中を覗きましたがカウンターがあり、
郵便局だったような雰囲気です。

6
玄関部分のデザインが古風です。

7

8
このようなデザインをなんというのかわかりませんが、
明治か大正くらいまでさかのぼるのではないでしょうか。

9
縦長の上げ下げ窓。

10
東側の窓は引き違い窓でした。
建物裏側の水回りに若干の改装が見られますが、
それ以外はほとんど手が加えられていないように思われます。

11
小ぶりな建物ではありますが、
ここまで立派(本格的)な洋風建築が、
原形を損なわずに、かつ状態の良いままで現存しているのは
島根県内でも希少なのではないかと思います。

邑南町には「旧田所小学校講堂」という、有名物件がありますが、
当該の建物は「島根県近代化遺産(建造物等)総合調査報告書」のリストに記載がなく、
詳細が分かりませんでした。

デザイン的に、明治から大正くらいまでの間に建てられた建物と思いました。
邑南町の郷土資料を何点か調べてみましたが、
この建物の手がかりになりそうな資料は見つけられませんでした。

そこで邑南町の教育委員会に問い合わせてみましたところ、
・詳細は分からない
・旧上田所郵便局の局舎
・大正はじめ頃の建築らしい
以上のことを教えていただきました。

このような素晴らしい近代建築が人知れず残っていたとは、
近年最大の発見でした(ブログ主的に)。
大正初期の地方の洋風郵便局建築が、
極めて良好な状態で残されており、
文化財級の貴重な物件だと思われます。
なぜ「島根県近代化遺産(建造物等)総合調査報告書」リストから
漏らしてしまったのでしょうか??

現在は空家のようで、一部の窓ガラスも割れています。
地域の歴史を語る貴重な洋風建築を
このまま朽ちさせるのはあまりにももったいないと思います。

(おまけ)
図2
郵便局前にこのような石柱が立っていました。
かなり風化していて文字が読みにくいのですが、
なんとか解読してみます。

図1
指さす左手がおちゃめです。
郵便局前で右に曲がると、下田所、断魚渓方面へ。

図3
「明治卅一年三月」とありました。
「卅」かどうか不明瞭ですが、とにかく明治時代に建立された道しるべのようです。


【撮影】 
平成26年4月

【御礼】
邑南町教育委員会へ問い合わせをさせていただいたところ、
ご丁寧に回答をいただきました。
どうもありがとうございました。

関連記事
スポンサーサイト
  1. 2015/02/22(日) 23:09:38|
  2. 島根県の近代建築・石見地方
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0
<<堀川橋(川本町川本) | ホーム | 江ノ島に行ってきました>>

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://okigoka.blog.fc2.com/tb.php/288-2d165c42
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)