元島根県民のお部屋

島根県の近代建築・近代化遺産と、路面モジュールのブログ

国道54号線沿線に残る戦前の橋 【その2・王師橋】

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国道54号線沿線の古い橋「その2」は王師橋です。

この橋は厳密には国道54号線の橋ではなく、
国道54号線の旧道から分かれる県道(旧)の橋です。

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王師橋は、赤名から分かれて浜原へ抜け、
粕淵、湯抱、川合を通って大田に至る県道の
出発点にある、重要な橋であったようです。

昭和10年には、省営バス雲芸線の支線として、
赤名・大田間が開業しています。

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現在、県道は付け替えられ、
王師橋の下流にある下流に新王師橋で、
国道54号線から分かれるようになっています。

※昭和45年の島根県土木管内図では、
まだこの橋が県道の出発点となっていました。

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いかにも戦前架橋といった雰囲気の、
コンクリート製の親柱と欄干です。

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親柱は四本とも残されており、
いずれも欠損が見られず、状態は比較的良いと思われます。

橋名板はいずれも失われており、
そのあとはモルタル?で塗りこめられています。

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上の写真を裏から。

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橋の全景です。下流方向を眺めています。
赤名の盆地を流れる川なので底が浅く、橋脚も短くてすみ、
それゆえ橋のプロポーションもドッシリとした雰囲気です。

橋名板がなく、また各種資料をあたっても、
橋の竣工年を見つけることができませんでした。


前述の通り、省営バス雲芸線の支線である大田、赤名間が
昭和10年9月28日に開業しており、
その際に道路の改修・橋の架け替えもやっているようです。
王師橋は当然省営バスのルートにあてはまるハズですから、
大体昭和9年から昭和10年のあたりで架けられたのではいかと推察します。

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神戸川を渡るとすぐに現在の国道54号線ですから、
こちら側から写真を撮る際には信号に注意しましょう。

島根県のサイトをみると、
赤名地区の神戸川の改修工事が始まるようで、
この王師橋もその区間にばっちり入っています。
河川改修に関連して橋の架替をしてしまうというようなことが
なければよいのですが・・・。


【橋の諸元】
橋名:王師橋
竣工:昭和10年頃?
形式:RC桁橋
所在地:飯南町赤名
川:神戸川
道路:町道?

【撮影】 
平成25年9月

【参考文献】
木次土木事務所管内図 昭和45年 島根県木次土木事務所 


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  1. 2015/09/07(月) 00:29:35|
  2. 国道54号線の古い橋
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  4. | コメント:2
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コメント

里帰りの途中でいつも目にしている橋ですねぇ
戦前からあるのですね!
架け替えはもったいないなぁ・・・
今のまんまで歴史を刻んでいってもらいたいですね
  1. 2015/09/15(火) 21:08:13 |
  2. URL |
  3. ぴちこ #-
  4. [ 編集 ]

王師橋

ぴちこ様

コメントどうもありがとうございます!

王師橋は54号線からもよく見えますね。
今のところまだ工事は始まっていないようです。
いずれにしても長い間赤名の町を支えてきた橋ですから、
なんとか、これからも大切にしてほしいと思います。
  1. 2015/09/23(水) 16:42:17 |
  2. URL |
  3. 元島根県民 #-
  4. [ 編集 ]

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