元島根県民のお部屋

島根県の近代建築・近代化遺産と、路面モジュールのブログ

新町橋(安来市広瀬町)

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松江から国道432号線で旧八雲村から峠を越えますと、やがて広瀬の町に入ります。

新町橋は広瀬の古い町並みのはずれに近いところに架かる橋です。
国道432号線はこの橋を渡ると間もなく布部川の堤防にぶつかり、
安来からの県道45号線と合流します。

現在
(国土地理院webより一部加筆の上転載)
地図で見ますとこの位置に架かっています。

昭和7年
(大日本帝国陸地測量部 「松江」昭和7年より)
戦前の地図で比較してみます。
広瀬の町の形は基本的に変わっていません。
よく見ると町の北側に「いづもひろせ」の表記があります。
これは昭和3年に開業した広瀬鉄道の終着駅です。
広瀬鉄道は戦後に一畑電鉄広瀬線となり、
昭和35年に廃止になっています。

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中間橋脚を持つRCの桁橋です。

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橋の南側。南詰上流側は拡張されています。

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親柱は4基とも現存しています。
親柱の素材はおそらく、花崗岩、欄干はコンクリート製と思われます。
橋名板が現存しており、「新町橋」と刻まれていることから、橋名がわかりました。

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親柱に竣工年の記載がないので、確かな架橋年は不明です。
が、橋名板が破損していて、
もとの橋名板が嵌っていたと思われる跡が露出した親柱がありました。
この画像から推察すると、元は金属製の橋名板が凹みにおさまっていて、
金属供出で撤去、その後セメントで現在の橋名板が再現されたのではないかと思われます。

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欄干はご覧の通り、上部に後年のかさ上げがみられます。
株のオリジナル部分には鉄製の柵が入っていたような跡が残っています。

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親柱の橋名板、欄干の鉄柵が撤去されているように見える。
ということは、戦時中の金属供出の影響を受けているということになり、
橋の架橋年代も、おそらく戦前になるのではないかと思われます。

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広瀬の古い街並みにマッチした近代化遺産たるRC桁橋です。
親柱もモダンな雰囲気ですので、もう少しきれいに整備されると、
広瀬の町並みによりふさわしくなると思うのですが。

【橋の諸元】
橋名:新町橋
竣工:たぶん戦前
形式:RC桁橋
所在地:安来市広瀬町
川:祖父谷川
道路:国道432号線

【撮影】 
平成26年9月
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