元島根県民のお部屋

島根県の近代建築・近代化遺産と、路面モジュールのブログ

本年もよろしくお願いします。

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平成28年がスタートしました。
本年も「元島根県民のお部屋」をよろしくお願いします。

拙ブログは、島根県の近代建築・近代化遺産と、
鉄道模型(路面モジュール)の二本だて構成でお送りしておりますが、
昨年は諸般の事情から模型関連の活動は低調でした。

その代わりに近代建築関連については、
鋭意調査を進めてきました。

これまでの机上調査は各市町村の市町村誌を中心に進めてきましたが、
市町村誌のその内容が原始の時代から中世・近世までの時代に記述が偏り、
一方で近代、特に昭和戦前期の記述が極めて薄く、
近代建築・近代化遺産を研究する上でほとんど参考ならないケースが
少なくありませんでした。

そこで、昨年は、国会図書館に保存されている、
昭和期の「松陽新報」、「山陰新聞」のマイクロフィルムを読むことで、
当時の建築・土木に関する記事を発掘することに力を入れてきました。

戦前期の島根県に於いて、特に公共施設が建設されることは、
地域の大事業・大ニュースになったようで、
小学校、役場、郵便局、産業組合等の施設については、
竣工・落成時の記事が相当数掲載されているようです。

新聞記事には建築の経緯、費用、施設の詳細、設計者、施工(請負)者等の情報が細かく記載されていて、
建物の歴史的事実を読み解く上で極めて有用な資料と成り得るものと思われます。

記事に掲載された写真より建築当時の姿が確認され、
これまで不明だった建物の建築年や設計者、
施工者を新たに判明させることができました。

一例をあげますと・・・

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・大社コミュニティセンター(旧大社高等家政女学校)
建築が昭和12年、施工が嘉村和市と判明しました。

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・出雲大社前駅(旧大社神門駅)
設計・施工不明とされてきましたが、安藤組の施工だったことがわかりました。

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・旧加茂郵便局
建築年が昭和10年と確認され、設計が松江建築事務所によるものとわかりました。

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・井尻伯雲荘(旧井尻村産業組合事務所)
昭和9年築の井尻村産業組合事務所ということがわかりました。

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・旧有福小学校講堂
設計者が秋鹿隆一だったことがわかりました。


本年は、新聞から建物関連の記事を見つける作業をさらに進めたいと思います。
また、新聞から抜き出した建物情報について、リスト化を進め、
情報量を増やすことで、建物の設計者や施工者等が地域によって特色が見られるのか、
時代による変遷なども見出すことができるのか、調べていきたいと考えています。


昨年は拙ブログやFacebookを通じ、
近代建築、模型双方で多くの方とコミュニケーションをとらせていただき、
また、大変多くの知見を得ることができました。
島根県各市町村の教育委員会にも、
お忙しいところを趣味的な質問に大変親切にご回答をいただきました。
御礼申し上げます。

本年もどうぞよろしくお願いいたします。


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