元島根県民のお部屋

島根県の近代建築・近代化遺産と、路面モジュールのブログ

松江放送局のラジオ塔その3(松江市灘町)

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その1その2とNHK松江放送局前のラジオ塔をご紹介してきました。
その3では、改めてラジオ塔を観察してみようと思います。

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ラジオ塔の寸法等は、昭和8年5月27日の松陽新報にて
次のように記されています。

鉄筋コンクリート構造で建地四尺五寸四方、高さ十尺七寸
外部は人造石洗出仕上で公園との調和をはかるため燈籠形としてゐる。


まとめて見ますと下記のとおりです。
・鉄筋コンクリート造り
・外装は人造石洗出仕上
・寸法は約1.4m
・高さは3.2m
設計・施工も分かればよかったのですが・・・。

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こちらは昭和8年5月25日の松陽新報記事中のラジオ塔です。
これをみると基本的には現在の姿と変わらぬように思われます。

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が、古い画像ではよく見ると赤い矢印の部分、
不鮮明ながら現在にはない何らかの部品がついているようにもみえます。

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現在のお姿をよく見てみると、「JOTK」の名板の下に、
埋めたような痕が残っています。
ここから何か部品が出ていたのでしょうか?

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そして裏側です。
今はベニヤ板?でふさがれていますが、
かつてはここに受信機が収められていたのでしょう。
上述の松陽新報記事にはラジオ機器について次の通り記述があります。

内部のラヂオ機械は四球受信機で自動式調整装置をなし
スイッチを押す毎に十五分間づつ上部格子内のスピーカーより放送する仕組である。


「四球受信機」というのは当時の一般的なラジオ機器だったようです。
スイッチを押すごとに15分間自動的に放送が流れるという仕組みだったそうですが、
この「スイッチ」が表側にあって、誰でも押すことができたのか、
それとも後ろ側でしかるべき人がしかるべき時間に操作していたものなのか、
気になるところであります。

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ラジオ塔の屋根部分には、電線を引き込んでいた痕なのか、
数個の穴と部品が確認できます。

9_20160417215942db0.jpg
以上、ラジオ塔を観察してみました。
現在はご覧のとおり、説明の表示もなく、
NHKの脇にさりげなく佇んでおり今一つ存在が薄い状態です。
ぜひ、説明版の設置をお願いできればと存じます。

【建物のプロフィール】
竣工当時の建物名:ラジオ塔
現在の建物名:ラジオ塔
竣工:昭和8年5月(除幕式:S8年5月26日)
構造:鉄筋コンクリート
費用:380円
設計者:?
施工者:?

【撮影】
平成27年9月
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