元島根県民のお部屋

島根県の近代建築・近代化遺産と、路面モジュールのブログ

国道54号線沿線に残る戦前の橋 【その9・松尾橋】

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国道54号シリーズその9は旧松尾橋です。


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並行して平成8年架橋の松尾橋が架っており、
現在は橋として現役を退いているように見えます。
しかし、決して通行止めになっているわけではなく、
ブログ主もレンタカーで橋を渡ることが出来ました。
 
この橋は島根県教育委員会の「島根県の近代化遺産」に記載がなく、
正式な橋名、架橋年は不明です。
隣の現橋が「松尾橋」を名乗っているので、
おそらく古い橋ももともとは松尾橋だったのだろうと推定して、
「旧松尾橋」と表したいと思います。


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(国土地理院ウオッチ図より一部転載加筆)


位置関係を地図で示します。
旧松尾橋は三刀屋川の支流なる笠松川に架かる橋です。
もともと国道54号線は笠松川と三刀屋川の合流地点を避け、
西にぐっと寄って旧松尾橋で笠松川を渡っていました。
 
昭和40年以降の改良工事で、54号線は清泉橋・増砂橋で三刀屋川をクリアし
この地点をショートカットすることとなったため、
旧松尾橋は国道から外れることとなりました。
 
国道改良以降、雲南市笠松、出雲市須佐を経由して湖陵町を結ぶ、
県道39号(湖陵掛合線)の橋となっていましたが、
前述の通り平成9年には新しい松尾橋が隣にでき、現役を退いたわけであります。
 
正式な記録を見つけられなかったので、
以上の記述はブログ主が地図と現況から推定したものです。


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(参謀本部 木次(昭和7年)より引用)


戦前の姿はこのように。


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掛合側から橋の全体をうつします。
画像の右手が笠松川の下流となり、すぐ隣に現在の松尾橋が架かっています。
三刀屋方の橋のたもとには某会社の事務所があり、
何となく敷地の一部になっているような雰囲気です。
しかし、ちゃんと車は通行できます。


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現在の松尾橋から見た旧松尾橋の姿です。
橋脚が心細いくらい細く感じます。


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同じく現松尾橋からの姿。緑に囲まれてよい雰囲気です。


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橋脚のクローズアップ。
金原橋の橋脚の形態と似ています。同時期の架橋なのでしょうか。
 
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なかなか凝った作りの親柱です。
コンクリート造りで表面の仕上げを変えてアクセントをつけています。


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親柱は4基とも現存ですが、残念ながら橋名板はすべて失われています。


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橋脚上の桁橋の接合部分。


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親柱や欄干にも破損が少なく、保存状態もよさそうに見えます。
いつまでもお元気でと願います。
 
 
【橋の諸元】
橋名:松尾橋??
竣工:不明
形式:RC桁橋
所在地:雲南市掛合町
川:笠松川
道路:?

【撮影】
平成25年9月
平成27年5月



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