元島根県民のお部屋

島根県の近代建築・近代化遺産と、路面モジュールのブログ

国道54号沿線に残る戦前の橋【その12・坂本橋】

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坂本橋は正確には国道54号に架かる橋ではありません。
三刀屋町乙加宮で54号線から分かれて三刀屋町中野方面へ向かう、
県道51号線(出雲奥出雲線)の橋です。
が、54号線から10mも離れていないところにありますので、
本カテゴリにてご紹介するものであります。

画像で橋の向こう、軽自動車が走っているところが54号線、
右手の小屋は「坂本橋」バス停の待合室です。
坂本橋の停留所名は省営雲芸線時代にもその名があり、
相当歴史の古いバス停と言えましょう。

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(参謀本部S7「木次」より)

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(国土地理院ウオッチ図より)

新旧地図の対比と前回ご紹介した船津橋との位置関係を示します。

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坂本橋の親柱です。
コンクリート成型されたと思われる、シンプルなデザインです。

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54号線シリーズには珍しく、橋名板が新調されています。
現地で昭和11年竣工ということが分かりました。

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(昭和11年10月16日付松陽新報より)

当時の新聞に渡り初めの記事が出ていました。
写真は上流側から現在の国道54号方向を写したものと思われますが、
橋の上には大勢の人がおり、なかなか盛大な式典だったようです。
欄干には縦格子が入っていることが確認できるほか、
川面に目を転ずれば、旧橋のものと思われる、
3本の橋脚らしきものが写り込んでいるように見えます。

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現在の欄干には横に2本鉄棒が入っています。
他の橋と同様、オリジナルの金目のものは戦時中に供出され、
戦後改めて復旧されたものと思われます。

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春の雨に濡れる坂本橋。
親柱と欄干はクリーム色に塗りなおされており、
反射板もあちこちに貼り付けられ、
現役の県道橋らしくしっかり整備されている様子です。

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安定の桁橋です。
1本くらいRCアーチの橋などがあったら楽しいのですが、島根県内は桁橋ばかりです。

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坂本橋バス停側からの画像。
当面は現役でいてくれそうな雰囲気の坂本橋でした。

【橋の諸元】
橋名:坂本橋
竣工:昭和11年10月
型式:RC桁橋
所在地:雲南市三刀屋町乙加宮/三刀屋町坂本
川:三刀屋川
道路:県道51号(出雲仁多線)

【撮影】
平成26年4月




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