元島根県民のお部屋

島根県の近代建築・近代化遺産と、路面モジュールのブログ

旧制松江高等学校外国人官舎(島根大学旧奥谷宿舎)その2

DSCF9314.jpg
以前ご紹介した旧制松江高等学校(淞高)の外国人官舎は、
大正13年の建築で、当初は独語講師用(1号官舎)・英語講師用(2号官舎)と、
二棟の官舎が双子のように並んでいたとのことです。

建築当時の新聞記事などが残っていないか調べようと思ったのですが、
国会図書館に所蔵している松陽新報、山陰新聞は、
なぜか大正期の分がごっそり抜け落ちており、
調べようがないことがわかりました。残念。

代わりにと言っては何ですが、
昭和12年、火災で英語講師用官舎が焼失した際の記事を確認してみました。

s12330.jpg
(松陽新報昭和12年3月30日付)

「市民の火の用心」
「奥谷火事に鑑みて松江署が一層喚起する」
例年春先になると一家不在中における火事騒ぎが頻出するので
松江署ではかねてより一般市民に対し火気には一段の注意を喚起していた矢先、
二十八日午後奥谷町高校教師ウッドマン氏の留守宅の風呂場の火の不始末から
同家を全焼するに至ったが消防組の活動によって鎮火し隣家への類焼を逃れたが
もし発見が遅かったのと烈風の際は相当の大事に至ることは当然とみられるが、
同署では今後こうした火災を未然に防止すべく一般市民に対し火の用心について
一層の注意を喚起することとなった


高等学校の官舎が焼けたという事件なのでもう少し大きな記事になるかと思いましたが、
火事への注意喚起と絡めたあっさりとした内容となっていました。

近火見舞
(松陽新報昭和12年3月30日付)

上記記事の下欄にには、関係者の近火見舞いの名刺広告が掲載されていました。
高校の事務方が手配をしたのか、新聞社で定型文を用意していたのか、
外国人名と候文の組み合わせが何とも言えない雰囲気をかもしだしています。

名刺広告にある「カルシュ」、「ウッドマン」は、それぞれ下記の通りです。

カルシュ:ヘルマン・フリッツ・カルシュ(独語講師 淞高在籍T14~S14)
ウッドマン:ハロルド・ジョンソン・ウッドマン(英語講師 淞高在籍S7~S17)


【参考文献】
嵩のふもとに・・旧制松江高等学校史 平成2年 旧制松江高等学校同窓会
島根大学HP



関連記事
スポンサーサイト
  1. 2017/01/22(日) 22:42:35|
  2. 島根県の近代建築・松江市
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0
<<安来節紀念碑(安来市安来町) | ホーム | 島根県内における農業倉庫の型式の分布>>

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://okigoka.blog.fc2.com/tb.php/387-e55259e3
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)