元島根県民のお部屋

島根県の近代建築・近代化遺産と、路面モジュールのブログ

村上家資料館(海士町大字海士)

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海士町の旧海士村役場裏手に、隠岐の豪族村上家の資料を公開している、「村上家資料館」があります。
村上家は中世からの隠岐の豪族で、
隠岐に御配流となられた後鳥羽上皇のお世話をしたことでも有名な歴史のある家柄です。

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村上家資料館の建物は、もとの村上家のお屋敷であり、平成21年から平成25年にかけて復元整備を行い
平成26年に資料館として再活用されることになりました。
同年の第23回しまね景観賞では公共建築物部門の奨励賞を受賞しています。

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第23回しまね景観賞の資料によれば、現在の建物は明治33年に建てられたものとのことです。
建物は純和風で外観に洋風建築の要素はありませんが、玄関部分の意匠は、
明治・大正期に県内に建てられた小学校校舎の玄関の意匠にも類似しています。

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こちらは戦前の村上家を写した絵葉書です。
この絵葉書は実際に使用されていて、
貼られている切手は田沢型切手の一銭五厘(大正2年~昭和12年)、消印の日付は10-8-11となっていますので、
大正11年か昭和11年かのどちらかの年に使用されたことが推察されます。

ただ上記はあくまで郵便が出された時期であって、
絵葉書の年代測定法に基づいて絵葉書の仕様を観察してみますと、
通信欄の罫線がないので、絵葉書自体の発行は明治6年〜明治40年3月の間となります。
村上邸の再建が明治33年ですから、絵葉書に写された写真は明治33年から明治40年の間、
再建されてから間もない時期の姿ということが推察されます。


【撮影】 
平成26年9月

【参考資料】
海士町資料
第23回しまね景観賞

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